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デシーヴ 8

前回作文に拍手ありがとうございます!


連載8話です。
続きからどうぞ。

拍手


8


ランがギルモア邸に来て一週間が経った。

どこから助け出され、記憶喪失だという事実を忘れそうな程の普通さと、周りの普通の対応。

イワンはフランソワーズに何も言わないし、他のメンバーも、何事もないなら帰る筈だが帰らずにいつまでもここにいて、手持ち無沙汰に過ごしている。

ジョーはランといつも一緒だ。
自分からフランソワーズに話しかける事もなく、フランソワーズもジョーに話す事がないので、もう何日口を利いていないかわからない。

腑に落ちない事が沢山あるが、聞いた所で、自分の納得いく回答はないだろうと解っていた。
どちらかと言えば避けている感があるから。

それでもフランソワーズは弱音を誰にも吐かずに、一人考えていた。

ランが捕らえられていた施設の事や、それに関係するデータを調べていた。

何かあるはず。
彼女の秘密を暴かなければ
自分達が危険になる。

イワンの着替えを思い出し、イワンの部屋のドアを開けようとした。
その時、中からドアが開いた。

「⁈」
出会い頭にぶつかる所だった。
ジョーだった。
「あ、ごめん」
久しぶりに至近距離で感じる彼に、身体がドキっと反応した。
ジョーは表情を変えることなく
「イワンなら寝ているよ」
とだけ言うと部屋を出て行った。

何をしていたのか…。

イワンの着替えをしながら
「イワン…あなた達…何をしているの?」
イワンは何も返さない。
まだ眠りの時間ではないはず。
ジョーとは何か話したはず。
「あなた達がそういう態度なら、私一人でもランの正体を暴いてみせるわ」

イワンからの反応はない。

フランソワーズは唇を噛む。


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