忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

フィリップ君の恋 10

前回作文に沢山の拍手ありがとうございます!

まだまだまだまだ続くよぉ。
続きからどうぞ。

拍手



10

翌朝。

ジョーは、自分が被検者になった人工臓器のデータを持ち、ヨコハマのコヤナギ博士の研究室に向かった。

フランソワーズは、ジョーに頼まれたデータを持ち、シブヤの研究所に向かった。

今日は大きな学会があり、所長を始め、研究員が出払っている。
留守番を頼まれたのがフィリップだった。

お昼も近かったので、フランソワーズはお弁当を買って行く。
ジョーから教わった美味しいお弁当屋さんだ。

フィリップしかいないから、洋風なものの方がいいかな?とは思ったが、日本の良さも勉強しなきゃ。なんて考えた。

研究室では、フィリップがパソコンを前に唸っていた。

「こんにちは~!!」

フィリップは驚いた。

まさかフランソワーズさんがやって来るとは!!

「所長から、フィリップさんが一人留守番をするから話し相手になって欲しい…って」ニッコリ笑う。

あぁ、神様仏様、所長様…。
こんな素敵な時間をありがとう!!

フィリップは全てのものに感謝した。

「カンヅメと聞いたので、お弁当持ってきたの」

えええ~?

て…手作りですか?!

「ごめんなさい、作ってこようと思ったんだけど…」

…ジョーが離してくれなくて…。


フィリップは手料理に自信がないのかと勘違いする。
顔少し赤いし…可愛いなぁ。

「あ、その前に…」

フランソワーズは鞄からUSBを出す。

「これを所長に渡してください。ジョーからだと。」

ジョー…。
聞きたくない名前だ。

「彼は?」

「具合がよくなったのでコヤナギ博士の研究所に行ったわ。」

「コヤナギ博士の研究所にも行っているんですか?」
ギルモア博士と同様に、生体工学では名のある人物だ。

「大学時代、コヤナギ博士がジョーに惚れ込んだと聞いているわ。時々博士が講義に行かれていたみたいなの…」


昨日の書類を思い出す。
才能はあった。
でも…
正直には認めたくない自分。
彼のあらを探さなければ自分は負ける気がしていた。

あの「目」を思い出す。



「預かります。」

「じゃ、お昼食べましょう。お茶入れるわね。」

フランソワーズが買ってきた弁当を開ける。

日本の「幕の内弁当」所長から教えてもらった。

お茶を入れたフランソワーズが向かいに座る。

「では、いただきましょう」
フランソワーズは神に祈らず手を合わせて「いただきます」と言った。

外見はフランス人だが、中身はもうすっかり日本人だ。

箸も上手に使っている。

「フランソワーズさん、箸使い上手ですね。」

フランソワーズはうつむいて
「ジョーに教えてもらったから」と微笑む。

僕の至福の時間に分刻みで現れるなよ!!

フランソワーズとは対照的に機嫌が悪くなっていく。

「昨日研究所で見たけれど、紺色のフランス車、あれはフランソワーズさんの車?」

「あれは…ジョーの車よ。」

まただ!!

そうだな…スポーツタイプだった…。女性向きじゃないな…。

「へぇ…日本で言えば外車に乗り、イケメン理系男子とくれば、かなりモテるんじゃないんですか?」

つい…口に出てしまった。

完全なやっかみだ。
オトコらしくないな…。でも言っちゃったし…。

「そうね…そうかもね」

フランソワーズはじっと何かを考えているようだった。

悪いことを言ってしまったかと謝ろうとしようとした時。


「地下の劇薬金庫に人が!!」



何か悪い予感がした…。


PR

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

トラックバック

ようこそ!

namiの妄想作文置き場です。

サイドメニュー

パスワードは0009です。

お話はこちらで