5
片付け終わり部屋に戻る。
ジョーは眠っていた。
汗をかいていたので、タオルで拭く。
魘されている。
「…フランソワーズ…」
胸がぎゅっとなる。
「ここにいるから…」
何もしてあげることが出来ないもどかしさ、こんな身体にされてもまだ「生体部分」があるから、拒絶反応が起こる。
でも自分たちにはこれから何度かこの思いを繰り返さなければならない。
博士達の研究が進めば…
少しは楽になれるのだろうか?
ベッドのそばにある椅子に座わり、ジョーの身体を覆うように抱きしめた。
「フランソワーズ、違うって!!」
「違うって何がよ!!イワンから全て聞いたわよ!!あなたは女の敵よ!!」
「えええ~?!」
目が覚めた。
朝になっていた。
薬が効いたのか、頭ははっきりしていた。
…しかし、ヘビィな夢だった。
イワンめ、ちゃんと口止めしておかないと…あれは「若気の至り」なのだから…。
頭ははっきりしていたが、身体が重い…というか、身体に何かが覆いかぶさっている…。
寝返りを打ってみた。
覆いかぶさってたフランソワーズが動いた。
「あら、おはよう、ジョー」
「おはよう、僕に覆いかぶさって寝ていたの?」
フランソワーズは上体を起こす。
「ごめんなさい…苦しかったわよね?」
「…重かった…」
ニヤリとジョーが笑う。
「もお!」
フランソワーズはジョーの額に自分の額をくっつけた。
「熱下がったみたいね。」
「うん、楽になった」
「でもまだ微熱があるみたいだから、今日は安静よ!」
「おはようのキスぐらいはいいでしょ?」
ジョーはそう言うと、起き上がり、フランソワーズをベッドに引き込む。
「ちょ…ちょっと!安静って…」
熱いキスは昨日と同じだった。
ダメ、まだ安静…と思いながら、キスに従う自分がいた。
ジョーのキスが首筋に移った瞬間。
ジョーの携帯が音を出す。
2人顔を見合わせる。
ジョーが「チッ」と舌を鳴らし、ベッドから起き上がる。
電話に出ている間、毛布にくるまりジョーの後ろ姿を眺めていた。
電話を切るとジョーは再びベッドに戻ってきた。
「所長が昼過ぎにこっちに来るって」
「何故?」
「昨日イワンから聞いたデータをメールで送信してあるんだけど、細かい事の確認だって。」
また休ませてくれないのね…。
「お昼過ぎだっていうし、誰もいないんだから、それまでこうしていようよ…」
フランソワーズを毛布ごと包み込み抱き締める。
気がつくと眠っていた。
PR