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僕の名前はフィリップ。
フランス出身で、子供の頃から化学好き、大学在学中にコズミ博士に出会い、コズミ博士の研究所に入りたくて、日本の大学に編入し、この度晴れてコズミ博士の研究所に入所できたって訳。
子供の頃から成績もよかったし、化学が楽しかったから、遊ぶより実験の日々だった。
周りが恋だの愛だの騒いでいたけれど、僕の恋や愛は、元素記号に注がれていたから…。
夢だったコズミ博士の研究所で働かせてもらうんだから、今はとても幸せだ。
早く開発に参加したいのに、先輩所員にこんなことを言われた。
「新人の一番大切な仕事はわかるか?お客様が来たらウマイお茶を入れることだ」
ホントかよと心で思ったが、先輩の言葉だから逆らえない。
仕方なくお茶を入れる。
このドアを開けるまでは…。
ノックをし、所長の声がしたのでドアをあけた。
目の前にいた女の人…。
天使かと思った。
「あ、ちょうどよかった、紹介しよう。新人所員のフィリップ君だ。」
所員の声が耳に入らなかった。
「あら?あなた…フランス人?」
天使が喋った。
「…はい、パリ郊外の出身です。」
「そうなの…、私はフランソワーズ、私もフランス人なの。嬉しいわ、同じ故郷の方にお会いできるなんて」
僕は一瞬で恋に落ちた…。
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