前回に拍手沢山ありがとうございます‼︎
今回を書きたくてずっと書いてきたようなものです(笑)
続きからどうぞ。

13
会場には、沢山の人がいた。
普段は屈強な兵士も、今日はドレスアップしている。
パートナーがいる者は、同伴で来ているから華やかなドレスも並ぶ。
キャサリンは昨日とは違い、黒のドレス。
兵士のパートナー達が主役になれるように、という心配りにも見えたが、黒のドレスでも充分目立っていた。
王女を助けた女兵士、という話が、部隊中には広がっていたらしく、兵士達が次々と話しかけてくる。
ほとんどはパートナーを持たない兵士で、ダンスの誘いがほとんどだ。
「どんな強い兵士かと思えば、こんなお綺麗な方とは…」
次々と来る褒め言葉やダンスの誘い。
あまりに多く戸惑っていたら、間にすっと人が入ってきた。
「彼女はまだ怪我が治っていないから、ご遠慮ください」
「ジョー?」
「ごめん、遅れて」
「何していたの?」
「キミの言ってた妨害電波の発信源にアジトがあって、ぶっ壊してきた」
「まぁ」
ジョーは窓際を指差す。
正装したアルベルト、グレート、ピュンマが同時に手を上げる。
フランソワーズは3人に分かるように笑いかける。
照明が変わる。
音楽が流れる。
周りはダンスを始める。
優雅な、美しい時間。
ジョーは困った顔でフランソワーズを見る。
「…踊れないよ」
「私について来て、あなたがリードしているように見せるから」
「ありがと」
フランソワーズに合わせ踊る。
踊れないのに、リードしているように見せる。
そんな事出来るのか?と思ったが、流石バレリーナ。周りには気づかれないだろう。
隅の方では、グレートがセクシー美女に変身し、ピュンマにくっついている。
「一緒に踊って〜ん‼︎」
「よせ、バカ‼︎気持ち悪いだろ?」
ジョーとフランソワーズは顔を見合わせクスッと笑う。
ヒールのせいか、いつもより目線が近い。
ジョーがフランソワーズを愛おしそうに見つめた。
フランソワーズも答えるように見つめ返す。
言葉などなくてもお互い気持ちが通じあえているような気がした。
ジョーが、フランソワーズの耳許に唇を寄せた。
「綺麗だよ」
不意打ちにフランソワーズは真っ赤になる。
壁際でアルベルトが、カクテル片手に満足そうに様子を見ていた。
PR