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bitter sweet 11

前回に拍手沢山ありがとうございます*\(^o^)/*

辻褄が合っているのか不安になりますが…。

11話行ってみよー!
続きからどうぞ。

拍手


11


夢は見なかった。
ただ悲しい気持ちだけが…。


目をさますと、朝だった。
博士の姿もなく、宮殿のゲストルームで1人。
大した怪我ではなかったようだ。

ジョー…。
そっか、怒らせちゃったんだ。

目が覚めたが、動く気分ではなく、ゆっくり寝返りをうつ。

大きなカーテンの間から陽が射し込む。
今、何時なのかしら…。

しばらくぼんやり微睡んでいると、ドアをノックする音が。
返事をすると、ドアが開く。
入ってきた人は…。

「王女様??」

フランソワーズが思わず飛び起きる。
「あ、まだ休んでいて」
キャサリンはベッドの脇まで歩いてきた。

昨日のイブニングドレスとは対照的な、Tシャツとジーンズ。
こうして見ると普通の女性だ。


「昨日は助けて下さって、ありがとうございました。」


フランソワーズはこくっと頷き
「当たり前の事をしたまでです。任務ですから」と抑揚なく告げる。

「ごめんなさい」
キャサリンの言葉の意味がわからず、じっと次の言葉を待つ。

「やきもちを焼いていたのです。ジョーの事を調べたら、真っ先にあなたの名前が…」

調べた?

「私が来日した時、彼も色々な事で疲れていました。お互いその場限りと割り切っていたのです。…でも、私の気持ちは割り切れなかった。」

その場限り。
あの頃のジョーらしい。

「あなたも女性ならこの気持ちわかりますよね…」
フランソワーズは静かに頷く。

「忘れられなく、数年が過ぎました。私も王女になり、公務が忙しく、忘れられる日も増えてきましたが…」
フランソワーズはシーツをぎゅっと握りしめる。

「ムアンバ共和国との話が進むにつれ…彼の事を思い出しました。何とかして、彼に会いたい。だから、今回の取り引きに、あなた方にボディーガードをお願いしたのです。」

キャサリンが俯いた。
フランソワーズはじっと話を聞く。

「彼に、この国に残ってもらうよう、話をしました。施設をここに移してもらって、施設やあなた方の諸経費や維持費も国で出す。と。」

そこまで…。
フランソワーズは言葉が出なかった。

「あなたもフランスの近くに施設があれば便利でしょ?」
フランスに近くても…彼の心が遠いなら…。
静かに首を振る。
「その話をしたら、即、断わられました。」
キャサリンが寂しそうに笑う。
「今の生活が大切だ…と」

フランソワーズは黙ってキャサリンを見る。

「あなたが刺されて、意識を失ってからの事、あなたは意識がないからわかるわけないですが…」

意識を失くしてから…何が?

「彼の方があなたより重傷のようでしたよ」

キャサリンはクスッと笑う。
「あなたは幸せです。彼にあんなに愛されているんですから…」

キャサリンは席を立つと、背中を向けた。

「あ、言い忘れました」

歩き出した足を止め、振り返る。
「今晩、宮殿で、国の武装部隊の方々を招いてパーティを行うのですが…」

またボディーガード?

「私の命を救って下さったあなたを是非来賓としてご招待したいのですが…」

「え…?」

「あなただけでなく、ジョーと、護衛して下さったみなさんも」

「でも…私…気の利いたドレスなど」
「ご心配なく、あなたの手持ちの服からサイズを計らせてもらいました。今仕立ています。夕方には出来るでしょう。」

「え…?」

「あ、ドレスの色はジョーが選んだのですよ、あなたに似合う色だと。楽しみです。では夜に。」

キャサリンは一礼すると、部屋を出た。

「え?」

フランソワーズはその場にぼっとしていた。


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