フランソワーズは応接室にいる3人にコーヒーを用意していた。
ジョーがいきなり連れてきた女の人
「昔の友達」
と言っていた。
過去を話したがらない彼の昔の友達…。
フランソワーズの知らない彼を知る人。
奈々とすれ違った時の香水の香りと、フランソワーズの周りにいる人とはちょっと違う格好に、ジェットが昔何気なく話していたジョーの過去の話を思い出さずにはいられなかった。
フランソワーズの知るジョーは穏やかで、優しくて、正義感が強く、泣き虫。
ジェットが話していたような過去にはとても結び付けられなかった。
ただ
出会った頃を思い起こせば、その過去も想像できなくはなかった。
あの頃の事は…
自分自身忘れるようにしていた…だけなのかもしれない。
博士はジョーから話を聞いて、安全が確認出来るまでここにいなさいと言っていた。
応接室の下げてきたコーヒーカップを見る
カップにに付いた赤い口紅
フランソワーズはひとつため息をついた。
「部屋、用意してくれてありがとう」
フランソワーズはびっくりし振り返る。
ため息…聞かれたかな?
「ごめん、突然の事で、キミにも迷惑かけて」
「あなたの大切なお友達なんでしょ?それに誰かに追われているなら尚よ」
「ありがとう…コーヒーもう一杯もらえる?」
いつもと変わらないジョー
でもあの女の人とどのような関係なのか、何で追われているのか詳しい話は一切しない。
ここにしばらくいるのなら…
少しは話してもいいんじゃないかしら…
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