ものすごーく怠けたのに、拍手ありがとうございます!!!
見に来ていただいて感謝です。
あ…さん、コメントありがとうございます。
ぼちぼち再開しましたのでよろしくお願いします。
今回は奈々ちゃんの一人芝居です。
続きからどうぞ

奈々は部屋を見回した。
まるでホテルのような屋敷だった。
ゲストルームのベッドは大きく、落ち着かない。
住まいも定着せず、その日暮らしだった。
それは自分の生い立ちのせいだといつも諦めていた。
それなのに…
同じ境遇だったはずのジョーの暮らしは奈々の日常とははるかに違っていた。
昔は
同じだったはず
その日暮らしで生きるためには何だってやった。
それが自分達の運命なのだから
いつか両親が迎えに来てくれる
その次はお金持ちの新しいお父さんとお母さんが引き取ってくれる
いつからか夢を見なくなり
誰も信じられなくなっていた
誰かが突然消えたって
気にはしなかった
だからジョーが消えたって…
気にしてはいなかった
いなかった?
彼は心の奥底にいつも正義を持っていた。
仲間を裏切るとか、仲間を見捨てるなど出来はしなかった。
ジョーが姿を消した時、仲間達は今まで消えていった奴らと同じ扱いをしていた。
「きっとどこかで死んでいる」
誰もがそういっていた。
悲しかった
ずっと一緒にいたから?
助けてくれたから?
そして
何年も後に偶然再会した彼は
別人のように
穏やかで
裕福な暮らしをしていた。
住み込みで研究所の職員をやっていると…
このホテルのような豪邸のどこに研究室があるのかわからない。
そっと部屋を出た
迷路のようで迷っていると、ジョーの姿を見つけた。
声をかけようと思ったが、思わず息を殺す
この家に入って最初に見た女
日本人ではない
澄んだ蒼い瞳と肩まで伸ばした亜麻色の髪
自分の住む世界にはいない女
にっこりと笑うジョーの周りに安心しきった空気が流れている
見えないがわかる
一緒にいた頃はあんな表情をしたことはなかった
ジョーが消えてからの数年、自分は何一つ変わっていない。
彼の大きな変化に奈々は嫉妬を覚えていた。
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