「…あ、ピュンマ?駐車場で待ってるから…うっ!!」
「…どうした?ジョー?」
「…009、悪いな…お前に恨みはないが…俺の名は…X」
「…どうした?ジョー?!!」
ピュンマは駐車場に向かって走り出す。
フランソワーズは、取り込んだ洗濯物を畳んでいた。
ジョーの車の音がした。
あら?運転のクセが違う…。
嫌な予感がして、玄関に走る。
同時にドアが開く。
「ジョー?!」
フランソワーズは悲鳴を上げる。
刺されて血だらけの意識のないジョーを、抱えているピュンマの姿だった。
「フランソワーズ、早く研究室に!!」
立ち尽くしていたフランソワーズにピュンマは声を上げる。
「ショックだろうけれど、今は君の力が必要なんだ…倒れないでくれよ…」
ピュンマも必死だった。
研究室にいた博士も驚いていた。
「何が起こったんじゃ!!」
「とりあえず怪我の状況を見てください、フランソワーズ、スキャン頼めるかな?」
フランソワーズが真っ青になっている。
ピュンマの声も聞こえてないようだ。
「ジョーが死んでしまってもいいのか!!!」
ピュンマはわざとフランソワーズを怒鳴る。
フランソワーズはハッとして、ジョーの元へ向かう。
左胸を刺されていた。
「心臓…は大丈夫だったようよ、あと5㎜ズレていたら…。」
「博士!!早くオペを!!」
ピュンマが白衣になる。
フランソワーズはその場に座り込んだ。
「ありがとうフランソワーズ、後は僕らでやるから、君はリビングに行っていて。大丈夫、助かるから。」
ピュンマがフランソワーズの肩を優しく叩く。
「いったい…何が…」
一瞬のような出来事が、大きな波紋となり、広がっていく。
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