ジョーが刺された事で、自国に戻っていたメンバーが続々来日した。
緊急事態だった。
傷の手当ても済み、何処も損傷がないはずだが、ジョーは目を覚まさない。
いったい…何が。
誰もが緊張していた。
研究所の回りを交代で見張った。
フランソワーズはメディカルルームから離れる事はなかった。
アルベルトがメディカルルームに入ってきた。
「少しは寝たらどうだ?」
青白い顔をしたフランソワーズが首を横に振る。
「何か起こった時、お前の力が必要だ。ジョーがいきなり刺されたんだ、普通ではない」
「…わかっている…わかっているわ…」
頭では理解しているつもりだった。
これは有事なんだと。
でも、意識のない恋人のそばにいたかった。
「ジョーが目覚めたら教えるから…少し寝ろ…」
フランソワーズは、アルベルトに促され、メディカルルームを後にする。
研究所から居室へ出た時、声を拾った。
「キャッ!!」
眼を使うと誰かが海岸道路から砂浜に…落ちた。
''ジェット、あなたの回りに倒れている人がいない?声を拾ったの…''
ジェットから返事が来た。
''女が倒れている…意識がないから連れて帰る''
フランソワーズは、寝ることを諦めた。
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