前回記事に拍手ありがとうございます!
映画の感想などはひとりごとブログに書きます。
アンケートの方にも票が入り始めています。
ありがとうございます。
みなさんの感想を聞きたいので、是非思った事を聞かせてください!
それではこちらは作文の続きです。
続きからどうぞ。

目を開けるとそこは小高い丘の上だった。
下は街が見渡せて、目を凝らすと先ほどいた教会が見えた。
「いったいどういう事なの?」
フランソワーズは澄ました顔をしているスーツ姿のジョーに怒る。
ジョーは「シーっ」と人差し指を口に当てる。
「ちょっと静かにしてくれる?」
ジェットと交信中なのか、2人のチャンネルにしているから、フランソワーズには聞こえない。
「わかった、これから帰るよ」
最後の言葉だけは肉声だった。
交信を終えたのか、ジョーがフランソワーズと向かいあう。
「教会に爆弾が仕掛けられていると、イワンが言い始めた。アメリカにいた僕とジェットにはどうする事も出来ないと言ったら、フランソワーズがそこにいると言うから、何とかならないのかと聞いた瞬間、僕とジェットは飛ばされていた。」
ジョーはフランソワーズの顔にかかるベールを上げる。
「さて、そっちの説明をしてもらおうか?これはどう言う事なんだい?」
フランソワーズは向かいあうジョーを見た。
もっと怒ると思っていたのに
淡々と作業をこなすかのように
それ以前に
この姿を見て何も言わないなんて。
「フィリップさんは…」
事の経緯を説明するかと思っていたジョーは、いきなりフィリップの名が出てきた事に怪訝な顔をする。
「私のこの姿を見て『キレイ』と言ってくれたわ。あなたは平然とした顔で事件を解決しました。それだけ?」
フランソワーズの言葉にしばらくぽかんとした顔をしたジョーだったが、急にくるりと後ろを向く
「僕以外の男の為に着たドレスを褒めろと?そんなキミに『キレイ』と言えと?」
再びフランソワーズの方に身体を向ける。
「冗談じゃない!そんなドレス今すぐ燃やしたい位だ!」
その顔は先ほどとは違った。
「いいよ、このまま加速して帰るから。服燃えたっていいよ、部屋に向かえば」
教会からここに着く時は最小限の加速で、服が燃えないよう計算してくれていた事にフランソワーズは今更気付く。
「ちょっと…それはやめて、このドレスは借り物なのよ、ちゃんと話するから…」
再びお姫様抱っこをしたジョーに対し、フランソワーズは抵抗する。
ジョーはふーっと大きく息を吐き、フランソワーズを降ろす。
怒りを抑えているようにも見えた。
「…ありがとう…実は2日前に冴子さんからお店のお客様のウェディングプランナーさんが ブライダルフェアをやるのにモデルが急病で困っているからお願いできないかと話があったの」
「キミはモデルじゃない、引き受ける事はなかったんじゃない?」
「冴子さんも困っていたし、最初はあなたが日本にいると思っていたから、私とあなたに頼みたかったらしいの、でもあなたがアメリカにいるから無理だという事になってフィリップさんにお願いしたの。フィリップさんも半ば強引にモデルにされたようなものなのよ」
「じゃあ何故僕にモデルをやってもいいか連絡くれなかったんだ?」
「あなたは…アメリカに行っている間、私に連絡してくれた事はあって?」
「それは…時差もあるし…」
「ジェットは毎日連絡をくれたわ。あなたと美人科学者の楽しそうな会合写真をね」
「え?」
今まで強気だったジョーが怯む。
「そんな写真を毎日見せられて、あなたに連絡しようなどと思う?それじゃあ私からも聞くわ、何故あなたは私に連絡をくれないのかしら?」
「それは…」
その先の小声でボソボソっと言った言葉をフランソワーズは聞き逃さなかった。
フランソワーズはクスッと笑う。
「おあいこね」
「…うん」
「じゃあまず服が燃えない程度に教会に帰してくれる?とりあえずこのドレスを返したいわ。」
「わかりましたよ」
ジョーは再びフランソワーズをお姫様抱っこして消えた。
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