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doubt 12

前回作文と過去作文に拍手ありがとうございます!

まだまだ続きます。
もう少しお付き合いください。

続きからどうぞ。

拍手





ジョーが閉じ込められていた船底の鍵は、フランソワーズには何の役にも立たない。
簡単に解鍵し、廊下に出る。

ジョーとフランソワーズが入れ替わった事などマユミは気づいていないだろう。

甲板に出た時、マユミと出会う。

「あなたは…」
マユミは忘れていなかった。

「外部から侵入してくるかもしれない、という心配はしないのかしら?」

「何もかもお見通しって訳?」

マユミは余裕で笑う。

「あの時、彼は命懸けであなた達を逃したのよ。あの時の彼の気持ち、わからない訳ないでしょ?」

「…そうね、私は彼を利用していた…でも…気持ちは…彼の事を想う気持ちに偽りはなかった!」

「もう…これ以上彼を…ジョーを苦しめないで…」

フランソワーズの絞り出すような声にマユミはハッとした。

「私は…自分の事しか考えていなかったようね…彼の気持ちを考えた事はなかったのかも…」

マユミが甲板の手すりにもたれかかる。
フランソワーズがそれに並ぶ。

「レバンとは最初から知り合いだった。
彼は科学者で、あなた達の話をどこかから聞いていて興味を持っていた。偶然私の近くにジョーがいて、レバンはジョーに接触するよう私に言ったの」

フランソワーズは手摺をグッと握る。
多分その頃私も彼の事を気にしていた。
でもその時には違う人が隣にいた。
知っていたけれど、今目の前にいるマユミだった事を改めて考えると、嫉妬に似た感情が襲う。

「最初はレバンの言う通り、データ収集のつもりだった。でも彼の人柄に触れる度に、そんな事を忘れてしまうほど」

フランソワーズがマユミを見る

「楽しかった」

フランソワーズはマユミから視線を逸らす。
外はもう夜だった。
空を見上げたら満天の星。

「彼を…ジョーの事を1人の人間として愛して…くれていたのかしら…」

今度はマユミがフランソワーズを見た。

「それが知りたくてここに残ったの」

フランソワーズとマユミが向かい合う。

その時、光が甲板を包んだ。



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