前回作文に拍手ありがとうございます!
マユミちゃんを消化する筈でしたがイマイチ消化しきれていない作文(長い)最終話です。
なっが〜い時間お付き合いありがとうございました!
続きからどうぞ。

波の音だけが聞こえてきた
瞼を開き、じっと動かずに頭の中で一連の出来事を振り返った。
昨日までの出来事が夢のように思えた。
そしてまた何事もなかったかのように1日が始まる。
彼女は自分の事を忘れてしまった。
でも自分は…
ゆっくり寝返りを打とうとしたら、何かに当たる。
「いたんだ」
思わず笑顔になる位幸せそうな寝顔。
起こさない様に慎重に横向きになり、寝顔を眺めていた。
「もうこれ以上ジョーを苦しめないで」
彼女がマユミに言った言葉が頭の中で繰り返される。
視線に気づいたのか、フランソワーズが目を覚ます。
「おはよう、お姫様」
ジョーは笑顔でフランソワーズにキスをする。
「あ…おはよう…」
まだ半分寝ぼけたようなフランソワーズをジョーはぎゅっと抱きしめる。
「昨日の夜は疲れたようでキミが隣にいたのに全く気づかなかったよ」
「そうね、私が来た時はぐっすり眠っていたわ…疲れた時は寝るのが1番なのよ…心も身体も…」
「そうだね、すっかり元気になったよ、今日はせっかくのいい天気だ、どこかに出かけない?」
ジョーはフランソワーズから離れると半身を起こす。
「そうね…最近出来たパンケーキのお店に行ってみたいわ」
フランソワーズも半身を起こす。
「いいけど…パーカーは着ていかない方がいいかな?フードに発信機つけられちゃうから」
「!!」
ジョーの言葉にフランソワーズはついカッとなる。
「私は!私はあなたが心配でっ!」
ジョーが笑う
「や〜っと本音を言ってくれたな、助けに来てくれたと思ったら、勘違いしないで!だもんなぁ、ガッカリしたよ」
「ジョー?朝ごはん抜きよ!」
言葉の割にはフランソワーズも笑っている。
「じゃ、パンケーキを朝食にしますか、今すぐ支度しよう!」
「そうね、そうしましょう!」
2人は同時にベッドから起き上がる。
「先に支度が終わった方が奢ってもらうってのはどう?」
フランソワーズが部屋のドアに手をかけた。
「それじゃあ僕の勝ちだ。キミの支度は時間がかかる」
「そうかしら?負けないわよ!」
フランソワーズはドアを開け飛び出した。
「やれやれ」
パタンと閉まったドアをしばらく眺めていたが、視線を窓の外に移す。
どこまでも広がる青い空。
ひとつ瞬きをするとゆっくり支度を始めた。
彼女の機嫌を損ねないように。
〜おしまい〜
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