ジョーは約束の埠頭で車から降りた。
探すように歩いていると、マユミが走ってきた。
「ジョー!来てくれたのね」
マユミは満面の笑みを浮かべ、ジョーに近づく。
「あの時は本当に助かったわ。ありがとう。そして…ごめんなさい」
「もういいよ、過去の事は。それより何故キミは日本に戻っているんだ?」
「あなたを…迎えに来たのよ」
「え?」
ピュンマが脇でごちゃごちゃ言っているが、気にせずにジョーの足跡を追っていた。
「埠頭?」
フランソワーズの言葉にピュンマがモニターを覗き込む。
「船…か?」
「やっぱり危険だわ」
「そうだね、支度をするか」
ピュンマが席を立つ。
「何故ボクを?」
「あなたの力が必要なの」
「必要なのはボク自身ではないらしいね」
ジョーが目を逸らし俯いて笑う。
半分自虐の意味も込めて。
「…あなたも…必要だわ…私やっぱりあなたの事が…」
マユミはジョーをすがるような目で見た。
ジョーは決してマユミの目を見ようとはしなかった。
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