前回言い訳にまで拍手いただき恐縮です。
言い訳していた不定期更新作文。
ようやく冒頭から書き始めました。
ゆっくり亀さんコースですが、良かったらお付き合い下さい。
続きからどうぞ

「ふぁぁぁ〜」
大きくあくびをして背伸びをする。
コズミ博士の研究所でたった一人残されたフィリップは、退屈すぎて仕方なかった。
研究員は皆出かけていて、自分一人だけ留守番だった。
「電話がかかってきたら対応してくれ」と所長に言われたけれど、かかってきた電話はプロバイダーのお得プランのお知らせのみだったし、それ以外は何もなくあくびをする他なかった。
しかしここの研究所の研究員はよく現場を離れる。
小さい研究所だから何でもしなければならないのはわかるが、研究に没頭できないではないか。
コズミ博士は世界的にも有名なのに、研究所を大きくしないのは何か理由があるのだろうか?
そういえば…
コズミ博士ととても仲のいいギルモア博士だって生体工学では有名な博士なのに、その技術をあまり表に出さずにいる。
同じ生体工学の小柳博士との共同開発という名で、表に出るのは常に小柳博士の研究室だ。
ギルモア博士の研究所はどこにあるのかすら謎なのだから…
ギルモア博士といえば…
フランソワーズさんは元気なのだろうか?
最近会っていない。
フィリップは最近車を購入した。
気候も良くドライブ日和が続くとフランソワーズを誘ってどこかに行きたいといつも思っているのだが、誘うのには大きな壁が立ちはだかる。
でもいつかきっと一緒にドライブを楽しみたいと、妄想しながら楽しんでいた。
その時
勢いよく目の前のドアが開いた。
入ってきたのは血相を変えたフランソワーズだった。
フィリップの姿を見つけると、ものすごい勢いで走ってきた。
「フ…フランソワーズさんっつ!一体どうしたんですか?」
フィリップもさすがに動揺する。
「フィリップさん…助けて!!」
フランソワーズはフィリップの手を握る。
「え?な!何?」
フィリップは何の事やら分からず、ただフランソワーズの縋るような態度に固まるしかなかった。
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