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向こう側

前回作文に拍手ありがとうございます( ^∀^)



クリスマス作文になっていないダラダラ作文が出来上がってしまいました(^_^;)

最初はスマホでお互い目の前にご馳走を並べてあたかも一緒にパーティーしているという感じにしたかったのですが、時差あるよね。から最後こんな事になりました。

オチなし、盛り上がりなしの作文ですが、よろしかったら続きからどうぞ〜!!







拍手











便利な世の中になったものだと思う。


子供の頃「テレビ電話」と言えば未来のものだった。
それが今では遠い異国にいる恋人がまるで目の前にいる様に話している。
「そっちはもう夜中よね?」
「もうすぐクリスマスだよ、今日はダイジンの『クリスマス中華』を食べたよ」
「らしいわね、みんなでクリスマスパーティーでもしたのかしら?」

「ピュンマが珍しく帰ってきたんだ。パーティーっていうより普通の夕飯」
ジョーが笑う。

「こっちはまだクリスマスではないのよ、クリスマスは1月7日なんですって」
「ロシアはもうすぐ夕飯時って感じ?」
「えぇ日本との時差は6時間ほどだから、早めの夕飯ってところかしら?」
「クリスマスが新年を越すって面白い国だよな」
フランソワーズはバレエの公演の為、ロシアにいた。
ジョーは日本から離れる事が出来なかった。

クリスマスを一緒に過ごせないのはよくある事だったが、公演の休みの日に電話しようということになり、電話ならビデオチャットでという事になった。

ロシアは夕方
日本は夜中近く

モニターに向かい合って話をする。


「ロシアはまだクリスマスではないと言っても、クリスマスマーケットは賑やかよ。
ドイツに負けないくらいよ」

「へぇ、それはすごい」

「大きなツリーがあったり、メリーゴーラウンドもあるわ。スケートもできるの」


「寒くない?」
「寒いわ」

「ですよね」

モニターの向こうにいるフランソワーズは顔を横に向ける

「どうしたの?」

「これからバレエ団の人たちとご飯食べに行く事になっているの」

「公演は順調?」

「えぇ、おかげさまで。急だったけれど何とかやれているわ」

怪我をした人の代役という形ではあったが、少ない時間の中で形にしている様だった。

「観に行けなくて残念だよ」

「終わったら帰るわ。年末年始は日本で過ごせる予定だから」


「そう…あ、」

「どうしたの?」

「日付が変わった、メリークリスマス」

「メリークリスマス」


ジョーは飲んでいた缶ビールをモニターにつける
フランソワーズはロシアのチャイを同じ様にモニターに持って行く


「私もそろそろ出かけないと」


「そうだね、寒いから風邪ひかない様に」
「ありがとう、おやすみなさい」

フランソワーズはそう言うと、モニターを切り、そのまま外に出る。


ジョーは暗転した画面をじっと見つめていた。

真夜中に1人取り残された様な気持ちになった。

先ほど暖かく感じていたモニターの向こう側
今はただ冷たい暗い画面に自分の顔が写っていた。


便利にはなった
でも
やっぱり温もりを感じたい。


ジョーはパソコンを閉じるとベッドに転がった。


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