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からっぽな心と取り残された心 14

前回作文に拍手ありがとうございます!

長いですね…
まだまだ続きます。
続きからどうぞ。

拍手




バレエ学校時代の友達とのランチは、人通りの多いカフェだった。

ジョーが監視しやすいようにオープンテラスに出ていた。

斜め向いにあるカフェのオープンテラスからジョーが監視する。

フランソワーズを入れて6人。
日本で言う「女子会」
フランソワーズも他の女の子達と同様、パリの街に溶け込んでいた。
これが彼女の「普通」

自分は何処にいても「異端」だから、この街に溶け込む事もない。
自分の国でさえ溶け込めない。

目の前の景色に少し嫉妬していた時、1人の男性がフランソワーズ達のテーブルに現れた。

ギャルソン?
いや、違う。
シャツとジーンズのラフな格好の若者だ。
彼の姿を見つけた時、フランソワーズの顔が曇った。

奴は…誰なんだ?


間もなく男性は立ち去り、再び6人で話し出す。

内容は聞き取れないが、男性がいた時間以外は彼女の表情は楽しそうに見えた。


女の集団は長話だ。

結局解散したのは夜の約束に近い時間だった。

あまり話をせず、次のレストランに移る。


1人でレストランに入るのは不自然だから、何かあったら連絡をするようにと、近くの公園で待つ。

空を見上げると雲行きが怪しい。
「ひと雨来るかな…」

雨が降りそうだったから、レストランの近くのカフェに行く事にした。

レストランの前を通りかかると、昼とは少し違い、男性が数人混ざっていた。
その中に昼間カフェでフランソワーズ達のテーブルに顔を出した男性がいた。
フランソワーズの向いに座っている。
フランソワーズは俯いていた。
昼間の楽しそうな雰囲気は何処にもなかった。
同席している女性達も昼間とは違いどこか自信に満ち溢れたような堂々とした感じだった。

過去の話はお互いあまりしたがらなかったから、よくわからないが、フランソワーズはバレエでは優秀だったと他の仲間から聞いた事があった。

昼間の女の子達がバレエ学校時代の友人なら、この集まりはもっと上のプロの集まりなのかもしれない。

…推測でしかないが。

雨が当たってきたからカフェに入る。
夜だからアルコールも提供していた。

ビールやシャンパンで軽く陽気になっている人を掻き分け窓際に座る。

雨は本降りになってきた。
「傘がないのに…困ったな…」

しばらくすると目の前をびしょ濡れのフランソワーズが歩いている

「?!」

ジョーは慌ててカフェを出た。


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