ホテルの部屋でシャワーを浴び、パウダールームで髪を乾かす。
鏡に映る姿を見る。
「これは本当の私なのかしら…」
明日、昔の友達に会う。
あの頃と同じなのだろうか?
何処か変わっているのでは?
ツクリモノだとバレないのだろうか?
髪を梳かしてベッドルームに戻る。
ここに戻ってくるまでのジョーの様子を思い出す。
前よりは随分と心を開いてくれているように思えていた。
人の事はおせっかいすぎるほど口を出すのに、自分の事を触れられるのを嫌う。
近づいたと思っていた距離が一瞬で遠く感じた。
思わず廊下を挟んだ向こうの部屋を透視する。
窓の外をぼんやり眺めている姿が見えた。
そこに表情はない。
フランソワーズは思わず部屋を出た。
廊下の向こうの部屋のドアをノックしようとして手を止めた。
「眠っていたのが解ったの?」
朝の彼の言葉を思い出す。
1人でいる時に覗かれているとわかれば不愉快だろう。
でも…
「あなたは独りじゃない」
その一言が言いたいのに
どうしたら彼は…
私に心を開いてくれるのだろう…
フランソワーズはジョーの部屋の扉に背を向けて、自分の部屋のドアを開ける。
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