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ほどく 10

前回作文に沢山の拍手ありがとうございます!
嬉しいです。
ありがたいです。
感謝です。


自身に都合のいい超銀なので、先生もイイヒトにしちゃいました^_^;
好き放題です(冷汗)

続きからどうぞ。

拍手





フランスに戻った私は、まずアズナブール先生の元を訪ねた。

先生は突然消えた私を責める事なく、暖かく迎えてくれた。

食事に誘われ、レッスンを再開させて欲しいと言った私に、先生は意外な言葉を返す。

「今のキミに私のレッスンを受ける資格はないな」

やはり突然消えた事を怒っているんだわ。

返す言葉も見当たらず、ただ俯くだけの私に、先生は切り出した。

「彼と何かあったのかね?」

彼?

顔を上げると先生は怒ってなどいなかった。
じゃあ何故レッスンを受ける資格がないと?

「キミがいなくなる前に、ある人と話をした…心当たりがある筈だ」

「ある人…」

「キミと一緒にいた時にキミを訪ねに来た人だよ。あんな有名人と知り合いとは驚いたよ」

ジョーの事を言っているとようやく気がついた。
でも話って?

「彼がスタジオに訪ねて来たんだよ、短い時間だったが話をした。」

「どんな…話…ですか?」

「もし彼女が突然いなくなってしまい、またあなたの前に現れたら、何も聞かずに受け入れて下さい…とね」

そんな事を?

「でも今のキミの顔を見ていると、受け入れられない。」

顔?

「キミは彼を愛している…違うかい?」
先生のストレートな物言いに顔が赤くなる。

「図星だな、わかりやすい」
先生は静かなレストランなのに大笑いする。

「先生、からかわないで下さい」

「あぁ、ごめん、キミと彼を見ているとついからかいたくなってしまう」
先生はワインを一気に飲み干した。

「彼はキミと私の関係が気になるくせに、それを私に問うことが出来なかった。今のキミと同じような顔をしていたよ。
その通りでキミ達はお互いの気持ちを伝える事が出来ずにヤキモキしているんじゃないのかな?」

「…」

「お互い素直になれば、お互い傷つく事もないのに、お互いの気持ちをさらけ出せば、お互いに信じられるだろうに」

信じる…

「彼とキミの間に何があるかはわからない。でも信じる事を忘れてしまったら終わりじゃないのか?」

でも女王と彼は抱き合って…

「彼の本当の気持ちをきちんと聞いてから、それからパリに戻ってきてもいいと思うが…」

彼の本当の気持ち…
聞いた事はなかった…

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