その後も激しい戦いは続き、ついに敵の要塞に辿り着いた。
あなたは自分の命など、私の事など考えることもなく、ただ目の前の敵を倒す為に、小型シャトルに乗り込んだ。
「後は頼んだ…」
彼が船を出る前に私に言った。
もう逢えないかもしれない…。
心の中にあった彼に対するわだかまりも、ただ生きて帰って欲しいという気持ちになった。
やっぱり私はあなたが好きだから…。
敵は自分自身の欲に溺れ自滅した。
あなたには…欲はないの?
彼の願いは地球に帰りたい。
そして…。
もう帰る事がないと思っていた地球。
沢山の犠牲もあったけれど、再び地球に平和が訪れる。
有事が解決すればみんなまた別々の生活に戻る。
彼と逢えない日々…。
そんな事を考えていたら、彼が私の側で囁いた。
「キミはフランスに帰るの?」
「いずれは帰るけれど、しばらくは日本にいようかと思っているわ、博士の所にでもお世話になるつもり」
フランスの生活を捨ててきた。
事件が解決したからじゃあとすぐには帰れない。
久しぶりに博士に美味しいご飯を作ってあげよう。イワンと一緒に過ごそう。
そんな事を考えていた。
「日本にいるんなら、ボクん家に来ない?しばらくは日本のレースだからマンションから通うし」
「え?」
それってどういう意味だろう…
一緒に暮らすって事?
PR