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朝ごはんを作ろうとキッチンに入ったフランソワーズ。
窓の外を見るとテラスにジョーがいるのが見えた。
珍しいわね…早起きなんて…。
フランソワーズは様子を見に行く。
「ジョー、おはよう」
フランソワーズに声をかけられ、ジョーは手を伸ばす。
フランソワーズはジョーの元に行き、その腕に包まれた。
「おはよ」
とても優しいキス。
暖かい気持ちになる。
こんなに幸せなのに、私は何が不安なんだろう…。
ジョーが左手に持っていたコーヒーカップが空なのに気づく。
「コーヒー、おかわりもって来ましょうか?」
「ううん、いいや」
ジョーはフランソワーズと離れるのが惜しいようだ。
もうひとつキスをする。
「…誰かが起きてきたらどうするの?」
「寝れなかったよ」はにかみながらジョーが言う。
「キミが隣にいないと寝れない」
嬉しいはず…なのに…。
何故かちくっとした。
だって彼は、私に愛していると言ってくれない。
「おはようございます~!!あ、島村さん!!起きてたんですね!!」
静かだったリビングが急に賑やかになった。
2人は咄嗟に離れる。
「朝食作りましょうね」
フランソワーズはキッチンに逃げるようにその場を離れる。
トモエはジョーの横に座り、楽しそうに何かを話している。
普通の女の子なら…。
トモエのようにジョーと接する事が出来るのに…。
フランソワーズは俯いた。
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