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ブレイン 3

前回作文に拍手沢山ありがとうございます!


話がなかなか進みませんが。
連載3話です。
続きからどうぞ。


拍手




3


ピュンマがメモの座標をコンピューターに入力してみる。

「…モスクワ?」

何故モスクワなのだろう。

モスクワ…と言えばイワンだが、彼はあと数日眠っているだろう。

起きるのを待っていられなかった。

ピュンマは研究所で待機をして、イワンの目覚めを待つことにした。

アルベルトとフランソワーズがモスクワに向かう。

今はただ少しの手懸かりにでもしがみつきたかった。



モスクワは寒かった。

体温調整を忘れてしまったアルベルトもさすがに「寒いな」と言う。
ウールのロングコートにぐるぐると長めのマフラーを巻いたフランソワーズが黙って頷く。

「こう寒いと…あれが食べたくなるよな…」

「あれって?」

「鍋やった後にジョーが作ってくれた…」

「「シメのゾースイ!!」」

2人同時だった。
お互いにクスッと笑う。


冬になると、数が多いからよく鍋をする。
具を全部食べ終わった汁をジョーは「いい出汁」と呼んでいた。

そして残り物野菜と冷ご飯を入れ煮込み、溶き卵を入れこう言った。

「〆の雑炊出来上がり♪」

思い出すだけで涙が溢れてしまう。
アルベルトが肩をポンと叩き
「大丈夫だから、俺達で助けよう」
と慰めた。


赤の広場に行ってみた。

「私、ここ前にも来たことがあるわ」

「ほー、意外だな」
フランソワーズとロシア…何の共通点がある?

「モスクワ国際バレエコンクールに出場した事があるの」

「なかなか優秀だったんだな」

「賞は取れなかったけれど、初めての異国だったわ…」

まだほんの少女の頃の話よ…。


ふと見覚えのあるダウンジャケットを見かけた。

「ジョー?」

フランソワーズは必死で人を掻き分ける。

近くまで来た。


会いたかった人が目の前にいる。

しかし…彼の隣には黒髪の女性がいた。

「ジョー、どうしたの…?」

フランソワーズの呼び掛けに全く反応がなかった。

まるで初対面の人に会うかのような顔。


フランソワーズはその場に立ち尽くすことしか出来なかった。


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