前回作文に沢山の拍手ありがとうございます(*´ ˘ `*)
過去作文にも拍手ありがとうございます!
今回で終わりです。
お付き合いありがとうございました!
続きからどうぞ。

「あら?ジョーは?」
リビングでコーヒーを飲んでいるピュンマに、フランソワーズが問う。
「出掛けたよ、人に会うらしい」
「まだ怪我が治らないのに?」
「腕を吊って行ったよ。電車に乗って行ったようだし…」
「…そう」
フランソワーズは窓の外を見る。
羽田空港。
アズナブールは出国ゲートで待っていた。
離れていても解る。
日本人離れの容姿でありながら、ダッフルコートにマフラー、ジーンズとごく普通の若者の格好だった。
もう少し背が高かったら間違いなくモデルになれただろう。
手を吊っているのはこの前と違うが…。
フランソワーズが電話で口にした「アフガニスタンで地雷を踏んだ」が脳裏を過る。
「すみません、呼び出して」
アズナブールはジョーを出迎える。
「いえ、今日は休みだったんで」
「手…どうしたんですか?」
「…バイクで転びましてね」
「フランソワーズが…アフガニスタンで地雷を踏んだなんて口にしていましたんで…」
「まさか!僕はただのサラリーマンだ!」
ジョーが笑う。
「…フランソワーズに、あっさりフラれましたよ…」
アズナブールがふっと笑う。
「僕の事はもう過去のようです。」
「そうですか…」
それしか言いようがなかった。
フランソワーズが自分を選ぶ事はわかっていた。でもそれが本当にフランソワーズの為なのかと悩んだ。
何が幸せかなんて私が決める事。
フランソワーズの言葉を思い出す。
「もし、フランソワーズが本格的にバレエを再開したいと言ったら、いつでも頼ってください。ダンスのパートナーとしてなら…いいですよね?」
わざわざ自分を呼び出してこんな事を言うアズナブール。
フランソワーズの実力の凄さを思い知らされる。
「その時は…よろしくお願いします。」
「あなたは素敵な人だ、負けても悔いはないですよ」
アズナブールが微笑む。
「…アフガニスタンで地雷を踏むような男ですよ…ちっとも素敵じゃない」ジョーも微笑む。
アズナブールはしばらくキョトンとしていたが、大笑いする。
「実に面白い!!気持ち良く日本を去れそうだ。フランソワーズを泣かすような事があったら許しませんよ!!」
「わかりました」
しばらくアズナブールの後ろ姿を眺めていたジョーだったが、姿が見えなくなると、くるっと振り返り
「フランソワーズ、いるの解っているよ」と呟く。
「バレてたのね」
柱の影からフランソワーズが出てきた。
「ボクを誰だと思っているのさ」
「車で来たの。冴子さんが車どうするの…って連絡してきて…浅草から乗ってきちゃった。」
「うっそ!!大丈夫だったの!?」
「私を誰だと思っているの?」
2人顔を見合わせて笑う。
「折角だ、キミの運転でダイジンの店にでも寄るか」
「そうね、おごってくれる?」
「勿論」
2人は笑いながら空港を後にした。
~おしまい~
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