12
12月25日
シャルルドゴール空港
「また来いよ!!」
「今度は暖かい時期にします」
ジョーが笑う。
「今度はモンサンミッシェルを案内するからな!!」
「楽しみにしてます。」
「兄さん、荷物日本に送っておいてね」
「はいはい」
「あ、ジョー、アルベルトさんによろしく言っておいてくれ」
「わかりました」
ジュリアがフランソワーズに
「これ、日本に帰ったら皆さんで食べてね、私のお気に入りのショコラティエのチョコレート」
箱に入ったチョコレート、クリスマス用のパッケージだ。
フランソワーズがジョーを見る。
ジョーもチョコレートの箱を見てにこっと笑う。
「ジュリアさん」
フランソワーズはジュリアと向かい合う。
「兄を…よろしくお願いします!!」
ぺこっと頭を下げた。
「…フランソワーズさん…」
ジュリアの目に涙が浮かぶ。
「いつでも帰ってきてね。」
ジャン達と別れ、待合室のソファーに並んで座る。
ジョーがフランソワーズの頭を撫でる。
「いい子だ」
フランソワーズはジョーの肩に頭を乗せる
「…ばか」
飛行機が離陸する。
シートベルトのマークが消えた。
「お義兄さんはわかっているのだろうか…」
ジョーは、フランソワーズの手荷物の中から、チョコレートの箱を取り出した。
ジュリアがフランソワーズに送った物と全く同じ…箱。
「驚いたわ、ジュリアさんと私、お気に入りのショコラティエが一緒だったなんて…」
「だからお義兄さんはジュリアさんを選んだんじゃないのか?」
「それは言えないわね…お互いの為にも…」フランソワーズが笑う。
「さて、ベルリンのクリスマスマーケットでも楽しみますか?」
「ドイツもとっても素敵よ」
飛行機はベルリンに向かう。
~おしまい~
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