「ミチさん!!」
フランソワーズが叫ぶ。
ジェットも声を無くす。
オメガが撃った弾丸は、ミチを貫く。
「!!」
ナツは咄嗟にミチを抱きとめる。
「…どうして…」
「あなたにこれ以上罪を重ねて欲しくなかった…どんな身体にされたってあなたはあなたよ、…一緒に…なりたかった…」
「…ミチ?」
「…よかった…記憶戻ったのね、もうこれ以上、フランソワーズさん達を苦しめ…ないで」
「ミチ…」
フランソワーズはその光景に目を覆うしかなかった。
ジェットも反対を向き、うつむいている。
「X、早く奴らを殺れ!」
オメガはナツに言い放つ。
ナツは抱きしめていたミチをゆっくりと下ろすと、オメガの元に歩き出す。
「博士、あんたって人は…」
ナツとオメガが向かい合ったと思ったその時、オメガの膝がガクンと崩れた。
ジョーを刺した時のナイフが、オメガの胸に突き刺さっていた。
「X、お前…こんな事をしたらどうなるか…分かっているのか」
「もちろんだ」
オメガは息絶えた。
ナツはオメガを右側に抱え、既に亡くなっているミチを左側に抱えた。
「早くここから離れろ!!」
「何を言っているんだ!!」
ジェットがナツの言葉に動揺している。
フランソワーズには聞こえた。
「ジェット、今すぐ逃げないと」
「は?」
「爆弾の起動音…」
フランソワーズが絞り出すようにつぶやく。
ジェットはフランソワーズを抱きかかえると、加速装置を使ってその場を後にする。
ナツは深呼吸をすると、2人を抱えたまま、海に身を投げた。
間もなく海底が揺れ、水柱が立つ。
フランソワーズとジェットと、一連のやりとりを聞いていた他のメンバーが集まってきた。
海は何事もなかったように静まり返った。
「何だったんだ…一体」
誰も言葉にならない中、ジェットがポツリと口にする。
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