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roots 2

前回作文に沢山の拍手ありがとうございます。

連載2話です。
続きからどうぞ。

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2


ジェロニモは、研究所内の敷地で瞑想していた。

妙な「未来人」とやらが表れ、予定していたメンテナンスが遅れてしまった。

おまけにその「未来人」とやらが発した言葉が不穏な空気を残している。

…特に当事者…あの2人だ。


そんな物自然に任せればいいのだが、自分達には色々な「足枷」がある。
だから臆病になるし、悩む結果になる。

誰かが歩いて来た。
丈の長いワンピースにストールを掛けた姿に、妖精か?と思ってしまった。


「あら、こんな所にいたの?」
微笑むフランソワーズ。
まだ迷いが消えない顔をしている。

「散歩か?」

「お天気がいいから、隣…いい?」

フランソワーズはジェロニモの隣に腰かける。


「牧場はどう?」
ジェロニモはアリゾナに戻り、牧場を手伝っていた。
「順調だ」

「時間かかっちゃったけれど、大丈夫?」
生き物を飼育しているわけだから…。

「じいさんがいる、大丈夫だ」

「今度遊びに行きたいわ」

「ジョーと来るといい」


ジョー、という名が出たとたんハッとしたフランソワーズに、ジェロニモは静かに言った。




「…気にするな…」

「え?」

「未来人の戯言だ」

「…」

普通なら…普通に生きられるなら、こんなに素晴らしい話はない。
自分達にとっても希望だ。
人間らしく生きれる事の…。

「平和なら…」
フランソワーズが口を開く。

「もう戦争がないのなら、戦わなくていいのなら…子供は…欲しいわ」

そうだろう、イワンを抱いている姿を見れば解る。

「自分達がその後どうなるかわからないのに…子供を一人には…出来ない。」
彼がそうだったから…。

「それに…」
フランソワーズが何かをいい掛けたが、口をつぐんだ。

「それに…なんだ?」

「ううん…何にもない」

何だ…?



ジョーとピュンマが帰宅した。

ジェロニモも瞑想を終え帰宅した。

「ジェロニモ…いい?」

ジョーが研究室に呼ぶ。

まただ…。
フランソワーズと同じ目をしている。

こんな精神状態でメンテナンスが出来るのだろうか。

「明後日から入ろうと思うんだけど、牧場の方は大丈夫?」

「じいさんがいるから大丈夫だ…それよりもお前のメンテナンスが先じゃないのか?」

「え?」
ジョーはキョトンとした。

「心がここにないだろう?」

ジョーは開いていたファイルを閉じる。

「ジェロニモには隠せないね」

…いや、みんながわかっているだろ。

「ピン…と来ないんだ」

「何がだ?」

「自分に子供…なんてさ」

ジョーが深く溜め息をついた。

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