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ピッピッ…
定期的に機械音が聞こえてくる。
まぶたを開くと、フランソワーズが微笑んだ。
「気が付いたのね」
「探してくれたんだってね、ありがとう」
「よかった…無事で」
フランソワーズはジョーのベッドの脇の椅子に腰掛ける。
「輸血まだ終わらないし、点滴もしているから今日1日はここに寝ていてもらいますからね」
「脳波通信…壊れていたんじゃあ…」
確かにフランソワーズに助けを求める前に、頭を殴られていた。
「そうね、壊れていたそうよ…不思議よね、私には聞こえたの」
「それより…僕の正体を知っていたんだ…耳元で『009』と…」
フランソワーズの顔が曇る。
「まだ私達を狙う誰かがいるのね…」
「何故とどめを刺さなかったのだろう…あの状況なら簡単に…」
その先の言葉は飲んだ。
「…警告…かしら」
「警告…」
ジョーはぼんやりと吊り下げられている点滴袋を眺めていた。
「まだ残党がいるのだろうか…」
「でも…もし」
俯いていたフランソワーズが顔を上げる。
「ジョーが都会の闇の中で狙われても、私が絶対見つけ出してみせる!
どんな路地裏でも…どんな酷い所でも…私はあなたを…助ける!」
「フランソワーズ…」
ジョーはフランソワーズを引き寄せたかったが、両手は点滴で固定されて動かせない。
それを察したフランソワーズが椅子から立ち上がり、ジョーの顔に近づく。
フランソワーズは両手をジョーの頬に当てる。
「無事で…よかった」
ジョーが目を閉じる
それを合図にするように、フランソワーズが唇を落とす。
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