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フツウの女の子 11

前回作文に拍手ありがとうございます!


連載11話です。
続きからどうぞ。

拍手



11


街の雑踏の中

ジョーとトモエが腕を組んで歩いている。
とても似合っている。
幸せそう。

これでいいんだ…。
納得している自分がいた。

ジョーとトモエが雑踏の中に消えていく。

物凄いざわめきが襲ってくる。

…この街は普通じゃない…。
耳を塞いでも入ってくる「情報」
もう、やめて!!これ以上私を苦しめないで…。

助けて!!





見慣れた…でも自分の部屋じゃない天井が見えた。

ぼんやりと考える。

…夢…。


暖かいものに守られていたのに、あんな夢を見てしまった。

左側を向くとまだ寝ているジョーの顔が見える。

寝顔はとても幼い。
少年のように見える。

「朝御飯作らないと」
ジョーの腕から抜けようとした時、腕を掴まれた。

「起きてたの?」

ジョーはまだ横になったまま、ニコリと笑う。

「おはよ」
元の体制に戻され、キスをする。


幸せだ…そう思う。


こんなにあなたの気持ちが溢れているのに、何故不安になるんだろう。
有頂天になれない自分がいるのは何故だろう…。


ようやくジョーから開放され、キッチンへ向かうフランソワーズ。

トモエが先に起きていた。

「おはようございます」
「おはよう…早いわね」

トモエがフランソワーズに向き合う。

「今日父が帰ってくるので、お礼に朝御飯を作ろうかと。」

「そうなの…ありがとう」

「フランソワーズさん…フランソワーズさんは島村さんとどういう関係なの?」

「え…?」

トモエはストレートだと思う。
イエスかノーかしかないのだろう。
はっきり自分の意見を言い、なんのためらいもなく…こんな質問をぶつけてくる。

もし今「恋人よ」と答えたら、トモエは諦めるのだろうか?

私にはこんな質問…できない。
傷つきたくないから。


でも…。
関係?
私たちって…本当は何だろう。

恋人と思っているのは自分だけで、ジョーはただ身近にいる都合の良い女としか思っていないかもしれない。

彼からはっきりと言葉で言われた事がないから…自信がない…。

答えられずにいると、トモエはしびれを切らしたのか「今日島村さんに自分の気持ちを伝えようと思ってます」
と告げた。

自分の気持ち…。

フランソワーズは返事も出来ず、キッチンを後にする。

雑踏に消える2人の姿がふと浮かんだ。



トモエが作った朝食はどれも美味しそうだった。
母親がいないからか、普段から料理をしているようだ。

ちゃんと和食も作っている。
「旅館」に泊まった時に出た朝御飯と同じような…。

ジョーの胃袋を掴もうとしていると誰が見ても理解できた。

ジョーはトモエと一緒に、博士達を迎えに行った。
多分その時にトモエは「自分の気持ち」を伝えるのだろう。

淡々と家事をこなしていると、チャイムが鳴った。

コズミ博士が書類を手に立っていた。

「お使いお願い出来ぬかのぉ」

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