前回作文に沢山の拍手ありがとうございます(^-^)/
連載11話です。
続きからどうぞ。

11
夜、眠るときはフランソワーズが一緒だった。
…と、いうよりも「監視」という名での事。
ジョーに記憶のない今、フランソワーズは他人だし、一緒のベッドで眠ることも許されない。
だからベッドサイドに椅子を置き、そこで見守ることしかできない。
逃げ出されては困るから…。
ジョーは魘されているようだった。
自分が何者なのかもわからない、彼も苦しみの中にいた。
突然ジョーが叫んだ。
「どうしたの?大丈夫?」
フランソワーズがジョーに触れようとしたら、ジョーが突然起き上がり
「うるさい!!」
と言い、フランソワーズを突き飛ばした。
突き飛ばされた勢いで椅子から落ち、壁に背中をぶつけた。
「…ごめん…」
フランソワーズが壁際でうずくまっていると、動揺したジョーがベッドから降り、フランソワーズに近づいた。
フランソワーズの体を起こす。
目と目が合った。
その後のジョーの行動に、フランソワーズは涙を流す。
抱き締められ、キスされた…。
でも、いつものキスではない。
私達の歩んできた時間など何もない…。
空っぽな…キス。
ジョーはまた「ごめん」と言った。
抱き締められたのに…彼をとても遠く感じていた。
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