前回作文と過去記事に沢山の拍手ありがとうございます(* ´ ▽ ` *)
連載9話です。
続きからどうぞ。

9
ジョーは部屋のクローゼットを開ける。
自分の服なのだろうが、全く記憶がない。
奥に違う服がある。
出してみると、女性物の服だ。
「…え?」
そんな趣味があるのか…。
イヤ、記憶がないけれど、それだけはないと…思う。
じゃあ、誰のだ?
ノックの音がする。
アユミだ。
「具合はどう?」
「…これ、キミの?」
アユミはジョーが手にしていた女性物のブラウスを受けとる。
「私の訳ないでしょ?」
…彼女のね。
…そういう仲なのね…。
「あなたの一番近くにいる人の物よ」
ジョーは考えているようだったが、思い出せないようだ。
「失礼かと思うけど、あなたの記憶を戻すためだから…」
ジョーのスマートフォンを取り出す。
記憶を無くしてからアユミが預かっていた。
写真のフォルダを開ける。
アユミは写真をスライドしながら涙を流していた。
「どうした?」
「…ごめんなさい…本当にごめんなさい…」
ジョーがスマートフォンを受けとる。
写真に写っていた人物…。
さっきの…フランス人だ…。
彼女は…いったい…。
ジェットは、リビングを飛び出すと、研究所に向かった。
研究所は居住地の地下にある。
研究所に入るなりジェットは怒鳴る。
「タナベ‼︎何とかしろよ!!」
アユミの恋人に詰め寄る。
「だから、今懸命に…」
「今すぐなんだよ!!お前等は一件落着でいいかも知れねーが、お前等のせいで苦しんでいる奴もいるんだよ!!」
ジェットはタナベの胸ぐらをつかんだ。
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