前回作文と過去記事に拍手ありがとうございます(^-^)
お待たせしました^_^;
3話です。
続きからどうぞ。

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フランソワーズに連れてこられた先は、ギルモア邸だった。
いつもはリビングに通されるが、リビング前を通過する。
長い廊下の突き当たりで、フランソワーズが立ち止まる。
壁にある何かに手を当てた。
突き当たりだと思っていた壁が、スライドする。
指紋認証で開くドアのようだ。
その奥には階段。
フィリップはからくり屋敷のような作りよりも、フランソワーズが淡々とその作業をこなしている事に違和感を感じていた。
前から色々疑問はあったが…
考えないようにしていたのかもしれない。
彼女…彼女だけではない、ジョーさんも含め、この家の住人達の「秘密」を。
多分これから自分が見るものが彼等の「秘密」なのだろうと、心の隅で不安と期待が入り混じっていた。
階段を降りると、また扉があり、フランソワーズが先程と同じ作業をする。
シュー、とドアが開く。
「おぉ」
思わず口から出てしまった。
ギルモア博士は有名だ、研究施設がないなんて事はないと思っていたが…
地下にこんな大規模な研究施設があるとは…
住居より狭い廊下の両側にドアがある。
一箇所だけ窓があるが、窓を覗いて愕然とする。
「潜水艦?」
かなり大きな潜水艦が停泊している。
彼等はいったい…
フランソワーズが部屋の一つのドアを開ける。
ギルモア博士とコズミ博士の姿があった。
ベッド…というより手術台のような所で、誰かがよこになっている。
ジョーだった。
どうやら意識がないらしい。
フィリップはジョーの元に駆け寄ると、ギルモア博士に質問をする。
「いったい何が?」
博士は大きなため息をつく。
「毒薬だ」
頭の中で整理がつなかいまま、そこに立ち尽くすしかなかった。
意識のないジョーの顔をただ見ているしか…
こいつさえいなければ…という感情は不思議と起こらなかった。
多分、フランソワーズの憔悴しきった表情を見てしまったからだろう。
助けなければフランソワーズまでいなくなってしまう…そんな事を考えていた。
「博士、解毒剤作りましょう」
フィリップがコズミ博士に声をかける、コズミ博士はうつむいて
「ダメなんじゃ…わからんのだよ…この薬の成分が…」
「え?」
コズミ博士にもわからないのなら、僕がどう頑張ったって…
「ジョーが乗り込んだ施設におそらく薬の処方箋がある筈なんじゃ」
ギルモア博士もうつむいている。
「フィリップさん、行きましょう」
フランソワーズだけはしっかりと前を向いている。
「行くって…その施設はどこに?」
「ジョーがちゃんと地図を残してくれたの、シールドが張ってあるけど、私なら見つける事が出来るから」
「ちょ…ちょっと待って、フランソワーズさん、簡単に言ってるけど…危険じゃないの?」
フィリップが慌ててもフランソワーズは全く臆する事なく
「お願い、ジョーを助けて…」
そう言うだけだった。
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