「え?ここって?」
フィリップはフランソワーズが指差している地面を見つめた。
麻袋のようなものが重なってある部分を取り除いてみると、大きなマンホールの蓋が出てきた。
「これを開けたいんだけど」
開ける?
きっと産業廃棄物の処理に困って地下に捨てているって位なもので、何もないと思うのだけれど…。
フランソワーズは錆び付いたマンホールの蓋のようなものに手をかける。
とっさにフィリップも手を出した。
「僕が…」
こんな汚いもの触らせるわけにはいかない。
結構重かったが、所長に重い荷物を運ばされて力が付いたのか、マンホールの蓋のようなものを持ち上げることができた。
下を覗いて絶句する。
「な…!!」
フランソワーズは持っていたショルダーバッグから銃を取り出す。
「慎重に行くわよ」
そこはゴミ捨て場ではないようだ。
地下に続く階段が伸びていた。
銃を向けながら慎重に階段を降りるフランソワーズに続き、フィリップもゆっくりと階段を降りる。
そこには
廃工場の地下とは思えないような、広い廊下が繋がっている。
薄暗く不気味だが、まだ新しい廊下を歩くと、左右にドアが見えてきた。
この光景…どこかで。
あぁギルモア博士の研究所だ。
こうやって地下に基地を作っているのはそう珍しい話ではないんだ。
あまりにも衝撃的なモノばかり見せられ、フィリップも感覚が麻痺していた。
フランソワーズは迷うことなくひとつの扉の前に立つ。
フィリップがその後ろに立った瞬間、振り向いたフランソワーズに押し倒された。
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