前回作文、過去作文に沢山拍手ありがとうございます‼︎
連載5話です。
続きからどうぞ。

5
ジョーとランは、夕方に戻ってきた。
ランはジョーに身の回りの物を買ってもらったと、買い物袋を沢山抱えていた。
満足そうな笑顔。
記憶を無くし、昨日まで地下で捕らえられていた人とは思えない。
昨日の夜、振り払った手の強さと、ジョーに向けた眼…。
この人は何か普通じゃないものを感じる。
そしてジョーの態度も腑に落ちなかった。
まるで妹のように接している。
あんなに怯えていたランは、ジョーに信頼を寄せているように思える。
疑惑がだんだん大きくなる。
昨日の夜、何かがあったの?
怒って部屋を出た事を悔やむ。
夜、テラスに出ていたジョーの元に行く。
「どうしたのかしら?」
「何が?」ジョーが振り返る。
「ランさんに身の回りの物を買ってあげたりして…そういう事は私に頼んでいたじゃない」
「出かけたついでだよ」
「記憶を戻そうとしている様子がないみたい。まるで恋人ね」
「そう思いたきゃ思えばいいさ」
どんな返事を期待していたんだろう…。
言い返す言葉すら思いつかない。
フランソワーズは黙ってその場を去った。
ジョーは深くため息をつく。
星が流れた。
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